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光と風を感じBoxsterと対話する              
by Kiri-Boxster
3ヶ月目のインプレッション スペック・走行編
Boxster納車後、もう少しで3ヶ月になるのでここでインプレッションを記してみたい。
比較のために前(々)車であるS2000に登場願う。
S2000は7ヶ月ほどしか所有しておらず、かつ手放して1年近くになるため、
記憶が鮮明ではなくなりつつある。参考程度に留めたい。
(Boxster=B、S2000=S)


個体の状況
 B  2007年式を2006年11月に新車で購入。2007年式ではエンジンの小改良が
    あり、5PSほどパワーアップした。外装色はスピードイエロー。納車後3ヶ月弱の
    現在、走行8,000キロ。オプションについては別項参照。
 S  2002年式を2005年7月に中古で購入。購入時の走行キロは3万弱。2001年
    後半にMCがあり、リアスクリーンがガラス化されたため、このタイプのものを購入。
    外装色はニュルブルクリンクブルーメタリック。マイナーな色で、これまで5台も
    見ていないと思う。改造などはされておらず全くのノーマル車。


スペック
車輛本体価格
 B  579万円  Sの標準装備に合わせてキセノンライトやウィンドディフレクターを
 S  343万円  オプション装着すると601.5万円で大台に乗り、Sとの価格差は
            258.5万円となる。

エンジン
 B  2,700cc、水平対向6気筒、245PS/6,500rpm、27.8kgm/4,600-6,000rpm
 S  2,000cc、直列4気筒、250PS/8,300rpm、22.2kgm/7,500rpm
 排気量の小さいSが馬力で勝っている。また、Sがいかに高回転型かも分かる。

駆動方式
 B  MR
 S  FR

大きさ(長さ・幅・高さmm)、重量
 B  4,330・1,800・1,295、1,370kg
 S  4,135・1,750・1,285、1,240kg
 Sの方がコンパクトな上に100kg以上軽い。

タイヤサイズ(前、後)、銘柄
 B  205/55R17、235/50R17、パイロットスポーツ(他銘柄で納車されるケースあり)
 S  205/55R16、225/50R16、POTENZA RE050(中古購入当初はダンロップ)

インプレッション・走行編
始動時
 Sのスタートボタンと違い、普通にキーをひねると、後方からファアア~ンといった音がして
 エンジンが目覚める。Sの始動音は、ブオンという感じで、一発咆哮という感じか。
 総じてエンジン音はSよりおとなしい。Bのエンジン改良前の05~06年式よりも
 おとなしくなっている。音質自体はSのものよりも自分の好みに合う。
 
乗り心地・足回り
 オプションでPASMを選択したことやタイヤが17インチということもあり、乗り心地に不快さは
 感じない。しなやかにいなす感じがする。
 スポーツカーなのに乗り心地が良いことと、コーナリング時の安定性の両立は、ボクスター
 (ポルシェ車全般?)の大きな特長だと思う。
 PASMをスポーツモードにすると、高速道路のカーブ時などの安定性が増す(と思う)。
 やや荒れた路面ではピョコピョコし、ハイスピードだと横っ飛びしがちになる。 
  
 SはBのPASMスポーツモードよりも更に硬めだと思う。Sの2002年式は、S登場時よりも
 足回りがマイルドになっているにも関わらず。
 腰痛もちの自分には少しハードだったので、タイヤを購入時のダンロップからRE050に
 替えたら、当たりが軟らかくなり、突き上げ感が減少した。

フル加速・フルブレ-キング
 中低速トルクはBの方がある。Sの中低速トルクの不足感は良く聞く話で、それが理由で
 SはMCを機にエンジンが変更された。

 Bは低回転からレッドゾーンに至るまで、殆ど均一に加速していく。4,000回転後半
 くらいから、クォーーンという感じに音質が変わっていく。
 SはVTECにより6,500回転付近で性格が豹変し、狂気のような加速をする。
 この豹変ぶりが快感で、何度味わってもアタマの中が真っ白になった。

 フル加速時、フルブレーキング時ともにBの安定性は高い。特にブレーキング時に
 車体が震えたり、姿勢が乱れたりしない点はBのお気に入りの点のひとつ。
 (Sは中古車であり、経年による影響やパッドの磨耗等があったかもしれない。)

トランスミッション
 どちらも6MT(Bはオプション)。感触はSの方が良いと感じる。Bは入りやすいが、
 ややフニャッとした感じもする。Sの方がショートでカチっと入る。ただし、個体差だと
 思うが、ローには入れにくかった(特に冬場)。

ハンドリング
 どちらもクイック。Bの方がわずかに軽めかもしれない。Sがよく轍に取られたのは
 個体の問題か。

市街地・ワインディング・高速道路
 市街地は中低速トルクがある分、Bが走りやすい。
 ワインディングに関して、中低速中心の狭い山道等は、Sの軽さにヒラヒラと舞うような
 魅力を感じる。性能差ではないが、私のBは左ハンドルなので、見通しの悪い山道では
 視界の面で常に不安が付きまとう。
 ややハイスピードなコースならBの安定性が有利に働くと思う。
 高速道路もBの安定性が本領を発揮する。スピードが増すほど、吸い付くような
 安定感を感じる。中国自動車道のようなアップダウンやカーブの多いコースを走ると
 Bの魅力がよく発揮されると思う。

以上まとめると、Bはオールラウンド型で、諸々の性能が高次元でバランスしている印象。
Sは高回転時の劇的な変化に見られるように剃刀のような鋭く突出した性格を持っていると
思う。
両者の性格が違い、上で見たように得意分野も違うため、棲み分けが出来ていると思う。

現に、Boxsterに満足しつつもS2000のもつ「熱い世界」の想い出も、日に日に
強くなってきている。


長くなったので、インプレッション・室内その他編はまた改めて。
3ヶ月目のインプレッション スペック・走行編_c0113599_23312139.jpg

by kiri-boxster | 2007-02-07 23:31 | インプレッション
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